溺愛されてもわからない!

疲れてないって思ってたけど
やっぱり
疲れていたようで

夕食後に月夜とゲームしてたら
急に眠気が襲ってきて
そのまま爆睡。
お父さんが抱きかかえて部屋に運び、朝まで寝てた。
やっぱり病院で熟睡できなかったのか
意外と繊細なのね私。

一夜に合わずに寝てしまった。

朝起きると
一夜は私より先に席に着いている。

「寝すぎて顔がパンパン」
笑いながら言われたので
軽く頭をドついたらお母さんに怒られた。

今夜はみんな不在。

月夜はお友達の家にクリスマスのお泊り。
お父さんはお母さんと予約していたクリスマスディナー。
一夜は彩里ちゃんとデート。

お母さんとお父さんは、私が心配だからキャンセルして家に居るって言ってくれたけど、前から楽しみにしてたから申し訳ない。お母さんも最近身体の調子が良いみたいだし、たまにお父さんと2人っきりの時間も必要。

田中さんを家に置くって言ってくれたけど、田中さんは行きつけの猫カフェでクリスマスパーティーがあり、そこに呼ばれているらしい。たまに休ませたい田中さん。ってゆーか猫カフェかよ。

「2・3時間で帰るから、何かあればすぐ帰るからね。事務所でも若い人達がクリスマス会をやってるから、困ったらすぐ走って。いや……やっぱり……食事をキャンセルしようか」

心配性のお父さん。
大丈夫だよ。セコムと一緒に留守番してるから。
組員さん達も事務所に居るし。

今夜は家族バラバラのクリスマスイブ。

私は一緒に過ごす人はいない。

さて
学校へ行こうぜ!




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