宇宙の彼方─soranokanata─
──────
「いーい?茜ちゃん!」
「はい!」
「学校では絶対話しかけないこと。
茜ちゃんは私にしか見えないんだからね!」
「イエス・サー!」
「あと私の周りで勝手にものを動かしたりとか
心霊現象は起こさないで!」
「イエス・サー!」
通学路を歩く中で、
玲音の後ろを朝から背景に花を浮かべた茜が
敬礼をしながらてくてくとついて行く。
「あと……」
「イエス・サー!」
「家族のま……」
「イエス・サー!」
「茜ちゃ」
「イエス・サー!」
「回りに見えな」
「イエス・サー!」
「返事をやめ」
「イエス・サー!」
「だからちゃんとき」
「イエス・サー!」
「ちゃんと聞きな」
「イエス・サー!」
「ちゃんと聞け!!!」
「イエス・サ……はい」
額にシワを寄せながら微笑む玲音に
茜はようやく落ち着いた。
「……ふざけないでね?♡」
「……はい」