宇宙の彼方─soranokanata─




「どこだっけな...」



物が乱雑に置かれたリビングのテーブルの上を物色するが、


お目当てのものはなかなか出てこない。



「薬品棚かなー...」



薬品棚とは、


健康マニアの父と母の買い揃えた様々なサプリや


ドライハーブ、市販の薬などがきっちり納められた、


冷蔵庫のことである。


基本薬とかそうゆうのはここに行けばある。


食料はどうした?って話になるけど、


ご飯はご飯用の冷蔵庫がある。








「カイロカイロ。あー。愛しのカイロちゃ〜ん...



なんて、悠長な事言ってられないわ!



寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒.いウルトラスーパー滅茶苦茶超絶寒いよ!



くそぉうイタズラっ子なカイロちゃんめ!
出ないと目玉をほじくるぞぉぅ!!!






...


























....独り言って虚しい...」


はぁあ、と玲音がため息をついた時だった。



『...』



「...え?」



ふと、玲音は後ろを振り返った。


なにかが風をきった気がしたのだ。



「えー...なになに...」



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