ダブルベッド・シンドローム
キスをしながら徐々に倒されていき、二人分の重さを一ヶ所に抱えたダブルベッドが、ギシリと音を立てていた。
私は、私のしたことは、間違いかそうでないかなど、もう考えることはやめていた。
私が看護師失格だろうが、慶一さんが御曹司だろうが、私たちはお互いが必要で、お互いを求めあっていることさえあれば、私たちは愛し合うことができるのである。
慶一さんと出会えて、良かった。
本当は私もあの日から、時が止まっていたのだから。
「菜々子さん。」
彼と私の時間は、私たちが寄り添うことで、動き出したのだ。
「僕は、貴女を愛しています。」
私が待っていた言葉は、昔からちっとも変わらない。
しかしその言葉の本当の意味は、今、初めて分かった気がするのだ。
「私もです。愛しています。慶一さん。」