Turquoise Blue 〜空色のベース〜



「皆、トイレ行こ〜」


「うん いいよー」



トイレに誘って来たのは
みつ編みを後ろに流しながら
眼鏡をかけたシノ
背は、私より少し高いくらい


中学からの友達で
勉強が、ものすごい出来る




− 私は本当は、ブレザーが制服の
春之宮女子に行きたかったんだ



…でもお母さんが
夏之原に絶対行けって。


女の子なんだから
のんびり私立でもって
お父さんは言ってくれたのに

断固として聞いてくれなくて
一時期はお母さんと喧嘩して
口、ずっときかなかった



ここに入れたのは
シノが勉強みてくれたおかげだ

ランクで言えばここは
上の中



当時の私の成績は
中の中だったから。
(だって、春之宮行く気満々で
あそこなら勉強しなくても
余裕で入れたんだ



シノは、もっと良い所狙えたのに
中学の頃、文化祭に来た時
ここに決めたらしい



なぜかって

すごい文化祭が
盛り上がってたからだって。



真面目なくせに
変にお祭り好きのトコあるから
納得はしたけどさ。



たしかに

去年の文化祭は、後夜祭なんかもあって
すごく楽しかった



ダンスグループもあったんだけど
その人達は三年だったから
今年、卒業してしまって

もういない





そうそう

マキちゃんが
ユリちゃんのトコに来るみたいに
シノも私んトコ来てくれて
それで四人になった



四人いればバンドでしょ〜って
話してた時に
…あの子が来たんだ






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