僕らの初恋青春譜



そーいえば、前も一緒に帰ったことあったな。でも、あれは単なる偶然で私がお箸壊して買いに行かなきゃと焦っている時に下駄箱でバッタリと会って帰ったんだよね……





"パカッ"と下駄箱の扉を開ける音






まぁ、あの時はなぜか手を繋がれたけどね……
今思えば結構恥ずかしいことも無いのか?あれ以来色々と黒澤君には私の心のハードアップ訓練をさせられてきた気がする






「おいっ」






急に声をかけられて驚いた





「へぇっ?!」





何ともまあマヌケ声が出てしまった





「ふっハハハハ」





え?!何か私面白いことした?






「いやっ、なんかさお互いに約束して帰るの初めてだから何話していいか分かんなかったんだよ。いつもはこんなんじゃねぇーのに、変だよなハハッ。」






そういうと黒澤君はまた思い出し笑いをしていたのであった





確かに……







「変だよね(笑)」






そう言う私も内心、実は驚いているんだ



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