君に初恋………ー母の遺した宝物ー
「何食べたい?」

俺が聞くと目をキラキラさせて店内を、見ている優瞳。


なんだか、楽しそうだ。


「あっ、私ねこのお店がいいな。」


広い店内、いくつものテーブルと椅子。


洋食に和食にデザートに、何でもありのバイキング形式なお店。


「だってね、ケーキも食べたいし果物も食べたいし、ラーメンも、ハンバーグも食べたい!


迷うからここ!!」


目を輝かせてそう言う優瞳に、促され列に並ぶ。


待ち時間約5分以内で、すぐに呼ばれた。


ウェイターが、席に案内してくれた。


20代前半の男のウェイターは、ランチの説明のたびに優瞳をチラチラ見やるのに気づく。


そのたびに睨みを効かせる。


渋々と、逃げてく。
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