君に初恋………ー母の遺した宝物ー
「れっくん、どうしたの…?ここ、凄いよ」

眉間の皺を指差す。


指摘されたことで、眉間の皺は伸び普通に戻る。


「私、ドリンクバーもらってくるね」


「……………」


優瞳の去り際、深く考えさせられた。



あいつは、きっと泣きたいぐらい辛いはずだ。


けど、わざと笑わせてくれてる。


元気付けようとしてくれてるんだ。



その証拠に、一人なった横顔はなんだか切なそうで、唇を引き結ぶ。



俺は、追いかけて横に並んだ。
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