― BLUE ―
男の子と一緒の名前だったからなのか、いつも一緒にいた男の子と同じ名前だったからなのか。なんだかすごく悲しくなった記憶。
あたしが泣きじゃくっているとき、とても悲しそうな顔をしてい男の子。
偶然通りかかった杉本のお母さんが、色々なだめてくれたのに、あたしは———…。
そしてそのあと、マコトくんを公園で見ることもなかった。
「ほんとに?………杉本なの…?」
「……うん」
「ほんとに、ほんとーに?」
「また悲しくて泣いてる?」
少し不安そうな顔をしてのぞき込んでくる杉本。あたしは静かに首を振る。
「…じゃあ…シンて名前は?」
「あの日。あれからずっと、家族以外にはそう名乗ってた。これが結構普通に通る」
もしかして、あたしが真琴からマコになった同じ日に杉本も?
頬に流れてる涙を、杉本がそっとやさしく拭ってくれる。
「いつ? ねえ、いつから? あのときの子が、あたしだと気付いてたの?」
「気付いたのは電話のとき…かな」
そして少し申し訳なさそうな顔をして笑う。
「え、えぇ…? 男みたいな名前っていったとき?」
「そう」
もうずいぶん前の話じゃん。