カルマノオト
私と奏美の分のチケットは、事前に祐輔君が工面してくれていたようだ。


彼は長蛇の列を成している受付をスルーし、私たちをホールのステージ前方へ誘導していく。




会場内には大勢の観客。


きっとその多くがFAbULOUSのファンだ。




一般的な大学祭では考えられないほどの集客。


それは、ゲストアーティストとして呼ばれたこのFAbULOUSというバンドの人気の度合いを物語っていた。




「すみません、ちょっと通して下さい。」
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