眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「だから、夏生は一緒じゃダメなの」

「……ゆずちゃん、歳と浮気?」

拗ねた夏生が、涙目で、しかも上目遣いで私を睨む。

……って子供か。

「だーかーらー。
どうしても、歳にぃとふたりじゃなきゃ、できない買い物があるの。
お願い、許して」

「……歳とキスしたりしない?」

「するわけないでしょ!」

「……手も繋がない?」

「子供じゃないんだから、繋いだりしないよ!」

「……ほんとに浮気じゃない?」

「そんなに私、信用ない!?
夏生がそこまで疑うなら、ほんとに歳にぃと浮気しちゃうよ!?」

「ごめん、ゆずちゃん。
僕が悪かった。
行ってきていいけど……なに、買いに行くの?」

「え、あの、えっと、……秘密、だよ」

「えー」
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