眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「……昨日よりは、いいけど……」

慌ててる私なんか無視して、夏生はゆるーく笑ってるけど。

自宅謹慎って!?

「朝ごはん、食べようか。
食べたら説明するよ」

……あたまぽんぽんすると、夏生はベッドを出た。

差し出された手に自分の手を載せると、包帯が巻かれてた。

「……これ」

「ああ。
結構血、出てた。
痕にならなきゃいいんだけど。
あいつの馬鹿力でゆずちゃんの腕掴んだら、折れるっていうのに。
……腕痛くない?肩も」

「……大丈夫」

正直、どっちもちょっと痛かったけど。
夏生を心配させたくない。


昨日、炊飯器はセットしてたみたいで、ごはんが炊けていた。
夏生はごはんと、鮭フレーク、即席お味噌汁で朝ごはんをすませてた。
私はゼリー。
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