眼鏡とハンバーグと指環と制服と
一度は、わざわざお父さんが買っていた、お肉屋さんのコロッケを買ってきて
くれた。

私はだんだん、柏木さんのことが好きになってた。

夏生に対する好きと違う、……きっと、お父さんに対する好き。

だから、もう二度と夏生に会えないのはつらかったけど、柏木さんが傍にいて
くれるんだったら、頑張れそうな気がしてた。
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