眼鏡とハンバーグと指環と制服と
第二十三章傍にいられなくなるから――
その日は日曜日で、岬さんは休み。
……といっても柏木さんじゃごはんは作れないので、温めるだけのおかずを用
意してくれてる。
前のときは急用でそういうわけにはいかなかっただけで、大体いつもはそう
だ。
出された課題を唸りながらしていたら、チャイムが鳴った。
……誰だろ?
私が住んでるマンションは基本、誰も尋ねてこない。
コンコン。
そのうちドアがノックされて、困惑気味の柏木さんが顔を出した。
「夕葵さん。
その、……晃匡様がお見えになっているんですが」
「晃匡さん、が?」
……なんだろ?
「夕葵さんとふたりでお話ししたいということで。
どういたしましょうか?」
「えっと。
じゃあ、リビングよりこっちの方がいいですよね」
「そうですね」
……といっても柏木さんじゃごはんは作れないので、温めるだけのおかずを用
意してくれてる。
前のときは急用でそういうわけにはいかなかっただけで、大体いつもはそう
だ。
出された課題を唸りながらしていたら、チャイムが鳴った。
……誰だろ?
私が住んでるマンションは基本、誰も尋ねてこない。
コンコン。
そのうちドアがノックされて、困惑気味の柏木さんが顔を出した。
「夕葵さん。
その、……晃匡様がお見えになっているんですが」
「晃匡さん、が?」
……なんだろ?
「夕葵さんとふたりでお話ししたいということで。
どういたしましょうか?」
「えっと。
じゃあ、リビングよりこっちの方がいいですよね」
「そうですね」