私の彼。
「あ、あれ?」

咄嗟のことに頭が追いついてない。

「ほんとうに無自覚って怖い。」

先輩は私を抱きしめながら耳元で呟いた。
先輩も十分無自覚ですよ!!!

「茜、あったかい。」

すれ違った中年男性が私たちのことをまじまじと見ていた。

先輩、人見てます!

無性に恥かしかったけど、拒むことはできなかった。

だって、先輩のこと……………。
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