暁天の星
【龍平】
「始めよっか。」
晃の一言を皮切りに、シンとした空間が作られた。
チビたちも空気を読んで何も言わない。
そういうことに敏感なんだと思う。
全員を見渡してから晃がニコッと笑った。
「じゃあまず、那月。ようこそ、我が家へ。この家に来てくれてありがとう。」
「ありがと。」
晃の言葉を真似して口を開いた菫の口を手で覆った。
隣で小さな体が肩をすくめる。
「あのね、那月。ちょっとだけ真面目な話なんだけど。」
「うん。」
那月は軽く首を傾げて晃を見た。
「この家にいる子は何か抱えるものがあって。それは本人のせいじゃないし、そんな運命だって卑屈になってほしくないの。ただ、そこからどうするか考えることが必要なんだと思う。」
「うん…。」
晃の話に那月は静かに頷いて、晴都はどこかを見つめながら耳を傾けていた。