プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
定番のねぎまだ。
短いくしの持ち手を危なっかしく受け取り、「いただきます」と口に入れた。
私の反応が気になるらしい。
横顔に彼の視線を感じた。
「美味しい」
噛んだ瞬間に溢れる肉汁。
なにより肉の柔らかさといったらない。
タレも濃過ぎず薄過ぎず、私にちょうどよかった。
「お気に召していただけてよかったです」
安心したのか、祐希も皿からやきとりを頬張った。
次々にクシの残骸が増えていく。
空腹加減がひどかったのか、どんどんお腹に吸い込まれていった。
「綺麗な人だね、涼香さんって」
ポツリと呟いてみた。
心の声がこぼれたような感じだ。
恵まれた容姿に羨ましい気持ちがあった。
それ以上に、祐希との親密な様子に。
「突然なんですか」
確かに唐突ではあるけれど、やきとりを食べながらも頭の片隅にずっとあったことだった。