プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔

――え!?
あとからやってきた驚きが私の頭をかく乱した。


「ごめん、突然変なこと言って」

「あ、いえ……」


いやいや、変なことというか……。
そんなことを言われたのは初めてだ。

女子高育ちの上、学校には歳のいったおじさま先生ばかり。
身近な異性といったら、祐希だけだった。
……そうだ、祐希だけだ。
男性との接触のなさに、改めて驚く。


「それで、どう?」


その人は私に一歩近づき顔を覗き込んだ。

どうしようか迷っている私の頭に、祐希と涼香さんの姿が浮かんだ。
あてつけるつもりはなかった。
でも、祐希に涼香さんがいるのなら私も、と変な対抗意識がなかったとはいえない。


「……ちょっとくらいなら」

「ほんとに!? よっしゃ!」


その人は大袈裟にガッツポーズなんてすると、私の肩を引き寄せた。

――えっ。

身体が強張る。
咄嗟に踏ん張った足は、あっさりと前に出させられた。

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