プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
祐希は「そのほうがいいでしょう」と頷いた。
彼がホテルを休憩場所に選んだ理由が今わかった。
私が着替えられるようとの配慮だったのだ。
それならばと、早速帯に手をかける。
早くこの息苦しさを排除したい。
ところが帯紐はすぐに外せたものの、うしろ側だけに帯はそう簡単にはいかない。
着崩れしないようにと、雪さんがしっかり結んでくれたのもあるのだろう。
足袋同様にもがいていると、祐希は「手伝いましょうか」と、これまたクスクスと笑う。
ちょっと癪だけど仕方がない。
立ち上がって彼に背中を向けた。
帯と私の背中の間に手を入れ、一気に引き抜く。
思っていたよりも呆気なく帯は解かれた。
圧迫感が急になくなり、身体がふっと楽になる。
「ありがとう、祐希」
ここからは自分でもできるだろう。
とりあえず着物だけ脱いで、肌襦袢で祐希が洋服を買ってきてくれるのを待とう。
そんな算段だったのに、祐希は続けて着物も脱がせ始めた。
「――ゆ、祐希! あとは大丈夫、自分でできるから!」
慌てて手を引き留める。
それなのに祐希はその手を止める気はないらしい。