プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
◇◇◇
祐希の指先が私の髪をもてあそぶ。
クルリと巻き取っては、スルリと指を引き抜く。
祐希の腕に抱かれながら、まだ完全に熱の冷めない身体を休めていた。
「これからどうする?」
私が聞くと、祐希は「どうしようか」と返してよこす。
全くのノープランだったみたいだ。
今頃、きっと大騒ぎをしているだろう。
あの場に祐希が乗り込んで、私を連れ去るなんてことを誰が想像しただろうか。
清美おばさんのことだ。
捜索願でも出しているかもしれない。
のこのこと帰って、祐希との仲を裂かれたくはない。
思わず祐希の身体にしがみつくと、祐希は優しく抱きしめ返してくれた。
「しばらく祐希の部屋にいる?」
「それはダメです。あそこの住所は清美さんに伝えてありますから」
だとしたら、既にそちらにも追手が行っている可能性がある。
「……どうしよう」
「連れ去ってほしくなかったですか?」
大袈裟すぎるほど首を横に振った。