プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
祐希がドアから一歩後退する。
「ご心配には及びません。おふたりが思っているようなことにはなっておりませんから」
……心配いらない?
私たちが思っているようなことにはなっていない……?
どういうこと?
あんなひどいことをして逃げたのに、咎められるようなことがないというのか。
すぐには信じがたくて、祐希とふたり見つめ合って、お互いを探り合う。
“どうする?”
お互いの目がそう言っていた。
でも、これだけは言える。
雪さんは、私たちのことを悪いようにはしない。
祐希と私、決意を持って頷いたのはほぼ同時だった。
彼がそっとドアを開けると、そこに立っていたのは雪さんひとり。
ほかに誰もいなかった。
雪さんがホッとしたように胸をなで下ろす。
「入ってもよろしいでしょうか」
彼女が一歩入って気がついた。
私はほぼ裸だ。
咄嗟に毛布を首元まで引き上げる。
そうしたところで、この乱れたベッドを見れば、私たちがなにをしていたのかは一目瞭然だ。