プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
この場合、“祐希が”じゃないだろうか。
私を連れ出した張本人だ。
だが、祐希は清美おばさんのお気に入り。
怒りの矛先が姪っ子の私に向いてしまったのだろう。
女の敵は女だと、よく言ったものだ。
同性だから仕方ないと割り切ろう。
「ちょっと大袈裟ですが錯乱状態だったんです。ところが、旦那様とお話をされているうちに落ち着かれて、旦那様に従われたのです」
お父さんが清美おばさんを負かすなんて事態が起ころうとは。
いつも清美おばさんの言いなりだったお父さんが……。
それほどまでに元恋人への愛情が強かったのか、それとも娘への親心か。
どちらにしても、私たちのことを賛成してくれているのであれば、この際理由はなんでもいい。
「そういうわけでございますから、おふたりは安心してお戻りくださいませ。下に車を待たせております。ささ、日菜子様、早くお召し物を。さすがに、おふたりが昼間からこういったことをされていたとのご報告はできませんから」
“こういったこと”って……。
雪さん、口が滑りすぎてるよ。
いや、事実なんだけど。
直接的に言われていないから余計にそうなのか、あまりにも恥ずかしい。
これには、祐希とふたり首を垂れるしかなかった。