プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
「日菜ちゃん、ごめんね、辛い思いをさせて。自分の野望ばかりに目がいって、日菜ちゃんの幸せを考えることをあと回しにしていたみたい。伯母失格だわ」
「ううん。清美おばさんには本当によくしてもらってきたから。期待に添えなくてごめんなさい」
もう一度頭を下げる。
「祐希さんと日菜ちゃんが結婚すれば、ふたりはずっとこの家にいるわけでしょう? こんなに嬉しいことはないわ」
清美おばさんは両手を胸の前で組んで、まるで少女のように夢見がちな表情で言った。
「日菜子さんのことは、誠心誠意幸せにします」
プロポーズともとれる宣言だった。
祐希は再び頭を深く下げ、「ありがとうございます」と力強く言ったのだった。