プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
「え、それじゃどうして結婚?」
「……結婚は本当なんだけど」
「えー!? ますます意味がわからないですよー!」
「実は、彼とは十三年前から知り合いで……」
コソコソとおおざっぱに話して聞かせると、美月は椅子から落っこちてしまいそうなほど驚いた。
そして、「映画みたいでロマンティック」なんてうっとり。
「詳しい話はまたあとで」と言うと、「あ、そうだ」と私を引き留めた。
「この前のインサークルトークの実行犯が誰かわかったみたいなんです」
「――そうなの!?」
つい食いつく。
「営業部の富田さんでした」
美月は声のトーンをさらに落として教えてくれた。
やっぱり彼だったのだ。
そのパソコンをその時間に使用していた人物の特定に成功したのだと、美月は付け加えて教えてくれた。
「それから、これはまだ内密なんだけど、その富田さん、異動になるらしいんです」