プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
「雪さんなら出てますよ。おじさんと清美さんと三人で」
「あ、そうなんだ……」
どうりでなかなか来ないわけだ。
「足はどうですか?」
つかつかと中へ入ってくると、祐希は私の前に跪いた。
俯き加減でも心配そうな表情をしているのはわかった。
「うん、大丈夫。雪さんも軽い捻挫でしょうって。月曜日にはちゃんと会社に行けそう」
「それはよかったです。新しい店のオープンが間近に控えていますから、休んでいる暇はないですよ」
「そうだよね」
セブンスゲートで働くようになってまだ一週間。
戦力になっているとは決して思わないが、ゆっくり休んでいいと言われなくてホッとする。
「まぁ、まだ頭数としては不十分ですけどね」
そのひと言が余計なのだ。
自分でわかっていることと、人に言われることでは訳が違う。
ついジトッと粘着質な視線を祐希に向けた。