プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
◇◇◇
そうして祐希の手を借りてバスルームに届けてもらい、なんとかお風呂に入ることはできた。
服を脱いだところで足の包帯をどうしようかと悩んだものの、裸になった段階で祐希を呼んで相談するわけにはいかない。
清美おばさんのシャワーキャップの予備を引き裂いて巻きつけることで水難を避けた。
脱衣所に祐希が置いてくれた着替えを見て、ふと思う。
こんな“中身”でも興味あるのかな……。
白く霞んだ大きな鏡に、自分の姿が映り込む。
――やだな、なにを考えているんだか。
慌ててバスタオルで覆った。
変な妄想を追い出すように急いでパジャマに着替える。
そばには呼び鈴も置かれていた。
終わったらそれで呼べるようにという祐希の気遣いみたいだ。
軽くひと振りすると、すぐに彼が現れた。
いつでも駆けつけられるよう、一階に待機してくれていたのかもしれない。
「雪さんは?」
「まだですよ」
念のため聞いた私に答えると、祐希はここへ来たときと同様に私をひょいと抱き上げた。
その腕の中で再び硬直する私。
所在をなくした手は、やっぱり胸の前で握り締めていた。