プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
二度目であっても、お姫様だっこは私の鼓動を速めていく。
ふと祐希の視線を強く感じて、おっかなびっくり目線を合わせる。
「その手、なんとかなりませんか」
「……手?」
これをどうしろというんだろう。
「僕の肩に回すとか。……抱きにくい」
最後は独り言のように呟く。
祐希は立ち止まり、よいしょとばかりに私をだっこし直した。
持ち運びにくいと言われてしまえば、それを改善する手立てを打たないわけにはいかない。
なんせ、こうしてお世話になっているのだから。
おそるおそる手を祐希の肩に回す。
ところがそこで、嫌なことを思い出してしまった。
ノーブラだ。
腕を回したことによって、私の胸が祐希の逞しい胸板にふにゃっと当たる。
咄嗟に少し離して祐希を盗み見ると、かすかに目が泳いだように思えた。
そこで恥ずかしさが一気に込み上げる。
せめてブラジャーを用意しておくんだった。
どうしたらいいのか内心焦っていると、「包帯……」と祐希がポツリと言った。
「巻き直したほうがよさそうですね」