【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
「でも、私の初恋はかーくんだよ」
ふとそんなことを口にしてみる。
そしたらかーくんは目を見開いて、ポッと少し頬を赤らめた。
「私にとってはかーくんが、はじめて好きになった人だから。
これからも、私が好きなのはかーくんだけだよ」
なんて、ちょっとストレートすぎるかもしれないけど。
かーくんと両思いになれたのが嬉しくてつい、いっぱい好きって言いたくなっちゃうんだ。
すると、かーくんはふいに私の背中に手を伸ばすと、
「……っ、アホ」
小さな声で恥ずかしそうにそう言いながら、ぎゅっと抱きしめてきた。
「俺だって…そうだから。
つーか、俺が何年お前のこと想い続けてたと思ってんだよ」
「えっ…?」