【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜

その言葉に心臓がドクンと大きな音をたてる。



何年ってことは……ここ最近じゃないってことだよね?



「そ、そんなに…ずっと前から?」



ドキドキしながら尋ねたら、かーくんはそっと腕を緩めて私を見下ろした。



「…うん。

ずっと、お前だけ見てた」



……どきん。



かーくんのまっすぐな瞳に吸い込まれそうになる。



「これからもずっと、お前だけ見てるから。

俺が一生、お前を守る」



「……っ」



その言葉があまりにも嬉しくて、ちょっとだけ涙が出そうになった。



「わ、私もだよ。

ずっと、大好きだもん…っ」



私だってずっと、かーくんだけが好き。


かーくん以外いらないよ…。



そしたらその瞬間、私の頬に彼の大きな手が添えられて。



「…んっ」


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