あの時君が伸ばした手は
「落ち着いて。そこから離れなさい。」

どうやら自殺しに来た人だと思っているらしい。

「違います。私たち自殺をしに来たわけじゃないんです。」

桐谷さんが言った。

「え?違うの?なんだ。それならそうと早く言えばいいのに。」

お爺さんは柔らかい笑みを浮かべた。

お爺さんが勝手に思い込んだんじゃないですか。

と言おうと思ったけどやめた。
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