あの時君が伸ばした手は
「違います。私たちはただこの子の友達で……。」

そう言いながら桐谷さんはうつ向いた。

「友達?」

「彼女が自殺するなんて信じられないから僕たちで調べてるんです。」

お爺さんは少し怪訝な顔をした。

「出来れば遺体やその時の状況なんかを聞かせてもらいたいんですが……。」

お爺さんの表情は変わらなかったが、口を開いてくれた。
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