私の存在価値
〈希一side〉

俺は希一
この辺で一番大きい病院で医者として働いている。
普段は患者を診察している。
また、その患者は普通じゃない時が多い。

族関係の奴らばかりだ。よく来るのは蝶燐の奴らだ。

だが、俺が一番面倒見てるのは蝶燐じゃない。
今さっき診察に来た夢音だ。
あいつはちょっとした風邪なら病院は来ない。それで後から悪化して危険になった事が何度あったか…。

そして今日、夢音が病院に来た。
そして俺は衝撃な事実を知った。夢音が今日吐血したらしいのだ。
血なんて余程のことがない限り吐かないだろう。

希一「吐血……。診断結果、悪くなきゃいいけど。」

今はそう願うしかない。

多分夢音の事だ、誰にも伝えずに来たんだろう。

希一「はぁ…。"あいつら"には言ってからこいって何回言えばわかるんだよ。」

もうそろそろ終わるくらいじゃないか?
そう思った瞬間

「先生。こちら夢音さんの結果になります。」

看護師が結果をもってきた。





俺は結果を見て絶句した。

〈希一side終わり〉
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