別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
奏人は滝島課長の言葉にずっと眼を細めると、冷ややかに言った。
「それで俺をさくら堂から追い出して、自分が後継者になるつもりか?」
「えっ?」
思わず声を上げてしまう。
だって、社長は血縁者に後を継がせたいんじゃないの?
課長が後継者ってどういう事?
不審に思っているのは私だけのようで、滝島課長は当たり前だと言うように頷く。
「そうだな。私生活が乱れ、利益にならない小さい工場に拘る君と比べたら私の方が後継者に相応しいはずだ。社長もその内分かるだろう」
「あんたのやり方じゃ、さくら堂はいずれ誰からも見向きされなくなる」
「小林製作所のような小さな工場から見向きされなくなったところで、我が社には何のダメージもない。君が失脚したら小林製作所は直ぐに切り捨てる」
滝島課長の言葉に奏人は顔をしかめる。
「さくら堂との取引が無くなったら、小林製作所は終わりだろうな」
奏人と滝島課長の間には目に見えない火花が散っているみたい。
朝美さんの事での話し合いだったはずなのに、いつの間にか、奏人と滝島課長の勢力争いのようになっているような……。
「それで俺をさくら堂から追い出して、自分が後継者になるつもりか?」
「えっ?」
思わず声を上げてしまう。
だって、社長は血縁者に後を継がせたいんじゃないの?
課長が後継者ってどういう事?
不審に思っているのは私だけのようで、滝島課長は当たり前だと言うように頷く。
「そうだな。私生活が乱れ、利益にならない小さい工場に拘る君と比べたら私の方が後継者に相応しいはずだ。社長もその内分かるだろう」
「あんたのやり方じゃ、さくら堂はいずれ誰からも見向きされなくなる」
「小林製作所のような小さな工場から見向きされなくなったところで、我が社には何のダメージもない。君が失脚したら小林製作所は直ぐに切り捨てる」
滝島課長の言葉に奏人は顔をしかめる。
「さくら堂との取引が無くなったら、小林製作所は終わりだろうな」
奏人と滝島課長の間には目に見えない火花が散っているみたい。
朝美さんの事での話し合いだったはずなのに、いつの間にか、奏人と滝島課長の勢力争いのようになっているような……。