別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
「なんなんだお前は! 誰に口をきいてるんだ」
カッとなって怒鳴る滝島課長に、松島さんは言う。
「悪いけど話は聞かせて貰ったわ。北条君の女性関係者に随分と文句を付けているみたいだけど、あんた人のこと言えないんじゃ無いの?」
口調も内容も松島さんのものじゃないみたい。
「何だと?」
「そうでしょ? 役員の娘と結婚する為に長年付き合った女を無残に捨てたあんたに何が言えるの?」
松島さんの言葉に、奏人は怪訝な顔をする。
滝島課長との関係を知らないんだろう。
だけど私は松島さんの言葉に強い恨みが篭っているのを感じ、背筋が冷たくなるような思いだった。
松島さんが何か危ない事を考えているんじゃないかと、心配になった。
その不安は滝島課長の方が強く感じているようで、酷い顔色になっている。
「あの時結婚の約束までしていた私をゴミのように捨てただけじゃなく、余計な事を言うなって脅迫までしたわよね」
「脅迫なんてしていない」
「脅迫よね? しゃべったら会社に居られないようにするって脅したんだから」
カッとなって怒鳴る滝島課長に、松島さんは言う。
「悪いけど話は聞かせて貰ったわ。北条君の女性関係者に随分と文句を付けているみたいだけど、あんた人のこと言えないんじゃ無いの?」
口調も内容も松島さんのものじゃないみたい。
「何だと?」
「そうでしょ? 役員の娘と結婚する為に長年付き合った女を無残に捨てたあんたに何が言えるの?」
松島さんの言葉に、奏人は怪訝な顔をする。
滝島課長との関係を知らないんだろう。
だけど私は松島さんの言葉に強い恨みが篭っているのを感じ、背筋が冷たくなるような思いだった。
松島さんが何か危ない事を考えているんじゃないかと、心配になった。
その不安は滝島課長の方が強く感じているようで、酷い顔色になっている。
「あの時結婚の約束までしていた私をゴミのように捨てただけじゃなく、余計な事を言うなって脅迫までしたわよね」
「脅迫なんてしていない」
「脅迫よね? しゃべったら会社に居られないようにするって脅したんだから」