雪の日に祝福を…。
「きっと、気の迷いよ。」
自分に言い訊かせる台詞でもあった。
「なんで?」
「私の話しを訊いたでしょ。それに半月も一緒に暮らしちゃったし燵夜くんは、優しい子だから私に同情してくれてるのよ。それは恋愛感情じゃなくって優しさよ。」
完璧に自分への言い訳だった。
「そんなことない!!」
初めて声を荒げるのを見た。
「落ち着いて。おばさんで明らかに事故物件の私を好きなんて何かの間違いだよ、燵夜くん冷静に考えて。」
「〝おばさん〟?それ本気で言ってるの?」
「だって、もう28だよ。」
「まだ、28でしょ?俺は、気にしないよ。」
「(気にして。)
あのね、絶対に気の迷いだよ。」
「怖いの?」
「え?」
今までとは全く違い男の顔で意地悪を言っているのが解ってたじろぐ。
「怖いんでしょ?」
「な、何が?」
「俺に落ちるのが。」
ハッキリと本心をつく言葉を言われ青年を見上げたまま止まってしまう。
「怖くないよ。俺は、馬鹿な元婚約者と違うから・・・」
「たつ・・・・・・」
反論をする前に再び唇を奪われた。