雪の日に祝福を…。
「(ダメッ、流されちゃ・・・・・・。年の差考えなくちゃ…)」
さっきよりも腰に回る手に力が入り身体を密着させられる。
「(俺とキスしてるのに他のこと考えてるの!)」
彼女の反応に少しムッとして攻めることにした。
「(ん!?燵夜くん!!)」
突然の攻めに軽くパニックを起こす。
「ん・・・はぁ。」
長い攻めのキスが終わり息を整える。
「俺の気持ちは伝えたよ。」
「(もしかして・・・返事しろってこと?)」
青年の行動に戸惑い凝視していると明らかに答えを待つ瞳を向けられる。
「あのね・・・達也くんは、いい子だと思うけど……」
「年の差とか言うの?」
「私は、かなりの事故物件だと思うのね。二十歳の子に好きになってもらえる要素が、ね・・・・・・。」
「月依さん、それもう一回言ったら許さないよ。」
「燵夜くん・・・ってそんなキャラだった?」
物腰柔らかな好青年のイメージが剥がれていく。
「立場の話ししかしないからだよ。」
「え?」
「俺は、月依さんの気持ちを訊いてるんだ。」
ストレートな言葉が周りを気にして曇っていた視界をハッキリさせた。