夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

隠れ家で何度かすれ違ったけど、
シュウさんにとって私は全く気に止まらない存在。
挨拶はしてくれるけど、私は恥ずかしくていつも俯いて小さな声で挨拶を返すのがやっと。

何とか近付きたくて私も夢の配達人になろうと考えた事もあった。
でも、私には全然向いていなくて…。


そんな時に、事件が起こった。
シュウさんが重い病で、もう夢の配達人を続けるのが難しいと宣告されたと…。

噂を聞いた私は居ても立っても居られなくて…。
何を言うかなんて考えていなかったけど、シュウさんの病室を訪れようと駆け出した。


……でも、先客がいた。
いつもシュウさんの隣に居た、お兄さん。
病室に入れず二人の会話を立ち聞きしていた私。
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