夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
【結婚から半年後/自宅】

「……。
仕事を外されたというのは、本当ですか?」

帰宅したシュウさんが夕飯の支度をしている私に言った。
その表情が、とても悲しそうで…辛くなる。
きっと私が仕事を減らされた理由を誰かに聞いたんだ。


「っ……気にしないで下さい。
普通は、結婚したら家庭に収まるべきだったんです。
それを、私が仕事は続けたいって言ったんじゃないですか。」

私は微笑むとシュウさんの手から仕事用の鞄を受け取り、ゆっくりと机の上置いた。


「…元々、私は医師としてそんなに役に立っていなかったんだと思います。」

もし必要とされる存在なら、
こんな事で仕事を奪われたりしない。
私がしてきた仕事は誰かが代われる役割だったと言う事。

ただ、それだけ。
それだけ、なのに…。

自分にそう言い聞かせたら、
一瞬すごく悲しくなって…涙が出そうになった。
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