夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「じゃあ明日、早速面接に行ってくる!
ヴァロンに美味しいパン焼いてあげるね!」
「……。
うん、楽しみにしてる。」
ヴァロンの承諾を得て、私はすっかりご機嫌。
彼の頰にキスしてすりすりと甘えた。
「ヴァロン、大好き!
…あ、そうそう!
夕飯にもね、パン買ってきたの!
シチュー温めるから一緒に食べよ?」
そう言って夕飯の支度をしようと起き上がろうとした私を、再びヴァロンが抱き締める。
「……夕飯いいから、このままいたい。」
「えっ?…でも、お腹…空いてないの?」
大食いのヴァロン。
いつも帰ってきたら用意したご飯を全部お代わりして食べてくれる位なのに…。
首を傾げる私を見て、
彼は優しく口付けると微笑んだ。