プルシアンブルー“俺が守る”
この中……、栃元が見せたのは卒業アルバム。
それも栃元が纏めた資料にあり爽築の卒業校でもある、丙高校のアルバム。
「ここ!似顔絵と比べてください!」
「桧亨譲琉…?桧亨?!」
確かに似顔絵とアルバムの写真はそっくりだったが、驚いたのは名前の方。
「思い出した…」
「毯出くん、何を?」
「そいつは係長の弟だ。中学の時、よく教室に来ていたり、うろちょろしたりしていたんだ…!」
思い出せなかったのも無理はない。
上級生の教室に来ても譲琉は誰にも話し掛けず、爽築が気付かなければ見ているだけだったから。
それほど譲琉の印象は薄いものだった。
「クラス委員でペアだったから係長は覚えていたが、まさか弟が…」
転校し卒業アルバムに載っていないのだから、爽築のことだって辛うじてだ。
ましてや学年の違う譲琉を覚えている方が驚きだろう。
「桧亨譲琉を重要参考人として」
「ちょっと待ってください。もしかしてこの男も桧亨譲琉では…?」
監視カメラの写真に写る男は正に譲琉だ。
「何故そこで繋がるんだ…!桧亨は?鳴鎧もいないが、二人ともどこへ行った?」
それも栃元が纏めた資料にあり爽築の卒業校でもある、丙高校のアルバム。
「ここ!似顔絵と比べてください!」
「桧亨譲琉…?桧亨?!」
確かに似顔絵とアルバムの写真はそっくりだったが、驚いたのは名前の方。
「思い出した…」
「毯出くん、何を?」
「そいつは係長の弟だ。中学の時、よく教室に来ていたり、うろちょろしたりしていたんだ…!」
思い出せなかったのも無理はない。
上級生の教室に来ても譲琉は誰にも話し掛けず、爽築が気付かなければ見ているだけだったから。
それほど譲琉の印象は薄いものだった。
「クラス委員でペアだったから係長は覚えていたが、まさか弟が…」
転校し卒業アルバムに載っていないのだから、爽築のことだって辛うじてだ。
ましてや学年の違う譲琉を覚えている方が驚きだろう。
「桧亨譲琉を重要参考人として」
「ちょっと待ってください。もしかしてこの男も桧亨譲琉では…?」
監視カメラの写真に写る男は正に譲琉だ。
「何故そこで繋がるんだ…!桧亨は?鳴鎧もいないが、二人ともどこへ行った?」