辛 恋
⑦倒れる

進藤···side

良から連絡があって
驚いたが・・
佳奈の仕業だと直ぐに思った。

心の会社に
写真込みの怪文書を送りつけたり
ネットに載せたり

バカな・・・女だ。

俺は、佳奈の自宅に行き
「バカみたいな事、
すぐに、やめろ。」
「あら、久しぶりに妻の元にきて
いきなりなんなの?」
「何が、妻だ。
親父の愛人だった癖に。
いつまでも、しらばっくれるなら
叩き出すぞ。」
「‥‥なんっ‥‥なのよっ‥‥
私が、やったと言う証拠あんの?」
「ふん?!あんな下品な事考えつくのは、
お前ぐらいだ。
しらばっくれるなら
俺にも考えがあるからな」
と、言うと
「あんな小娘のどこが
いいのやら、わかったわよ
やめれば、いいんでしょ
なによ、まったく
ちょっとした、お遊びじゃない。」
「何が遊びだ!綺麗に処理しろ!!」
と、言って
佳奈の家をでた。

俺は、友人の松山に相談をした。

彼は、弁護士で腕もよい。
佳奈の事を。

だが、松山から
「婚姻届けが自筆ではないので
破棄はできるかもしれないけど
何年も放置していたから
今更だろ。」と、言われた。

だけど
父親の愛人だった事
母親の病気の事もあるし
佳奈の浪費もあるし
離婚は、可能だろう····と

だが、
「佳奈さんが、
会社の株も多少持っているし
財産も半々になる 」
と、言われた。

それは避けたい。
今までもかなりの浪費に
目を瞑ってきたんだ。
佳奈に渡すなら
従業員に還元したい。

だが、離婚問題は
中々、進行しなかった。

佳奈が離婚しない、の
一点ばりで
かれこれ、二ヶ月こんな状態だ。
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