ふたりで
「まあ、とにかく、友達にはかわりないから、みんな仲よくしようよ。」
と、私がその場をおさめた。
それから、食事をしながら、いろんな話題で盛り上がった。こーちゃんも啓太君も幸も、知識が豊富で、話がつきない。私は、聞き役に徹していられた。
と言うのも、隣に座るこーちゃんが、手を握ったり肩に手を置いたり、今日はスキンシップがやたらと多い。まるで目の前の二人に、彼氏彼女だと見せつけているみたいだった。
幸が、3時から、今度は本当のデートだと言うので、解散することになった。まだ昼間だから大丈夫だと言うのに、こーちゃんは私を送ると言い張り、啓太君と別れて、二人で帰ることにした。
「こーちゃん、どうして今日は、やたらと触るの?」
「あれ、真愛はいやだったのかな?小さい頃は、いつも手を繋いでいたよね。」
とこーちゃんは、当たり前のように言う。
「それは、子どもの頃の話でしょ。」
と私が言うと、
「幼なじみから、始めるんだろ。」
と言いながら、またしても、手を繋いでくる。
「ねえ、誰かに見られたらまずくないの?」
と聞くと、
「俺、今、彼女いないから。」
と、嬉しそうに答えてきた。
「じゃなかったら、真愛に一緒にいたいとは、言わないよ。そうだろ?」