ふたりで
私の家に着くと、
「俺は、真愛のこと本気だからな。まだ学生だからって、軽くは考えていない。ちゃんとそこのところ、俺のことを理解しろよ。」
と、いつになく真面目な顔で言ってきた。
私は、もうすでにこーちゃんとの恋に墜ちていたと思う。でも、悔しさと恥ずかしさもあって、まだ、素直になれなかった。
私は、もったいつけて、
「もう少しかな?」
と、クスッと笑って言うと、
「もう一押しか!よーし、がんばるぞ!」
と、大きな声を出した。ちょうどそこに、
買い物から帰ってきた母親が、
「あら、ふたりともお帰りなさい。こーちゃん、よかったら夕飯食べていかない?」
「えっと、今夜は泊まれないけど、いいですか?」
と、前に父親と泊まる約束をしてたっけね。その事をこーちゃんは、言っていた。母親は、
「まあ、今夜は仕方ないね。食事だけでいいよ。お父さんは、残念がるだろうけど、次回ということで。」
と、了解と言わんばかりの顔で家に入っていった。
日曜日とあって、父親も在宅していたから、喜んでいた。
食事の用意をしながら、母親が私に
「こーちゃんと上手くいってるみたいね。」
とからかうように言ってくる。
私は、何も言わずに、ニコッとだけしておいた。言わずもがな、その日の夕飯は、賑やかな時間となった。