晴れ渡る空の下で、君のために風となる。
何とか踏ん張って、近くにいたユウちゃんにボールを託す。……あ、真田にボール取られた。

そのままバスケ部のシホちゃんにパスされ、あっという間に点が決まった。


「速攻はずるくない!?」

「いやー、だってガラ空きだったんだもん」


冗談交じりに抗議すると、あははと笑いながらシホちゃんが言う。

確かに、バックコートに私達のチームは誰一人いなかった。


「くっそー、さっさと戻ればよかった!」

「あんたの足の速さで戻られるのは怖いわ」

「次は全速力で戻って止めてやる」

「やめてー」


ケタケタ笑いながら、味方チームによってボールがコートに投げ入れられるのを見守る。

モモちゃん行け! ……と思ったら、こっちにボールが飛んできた。マジですか。


「ちょっとシホちゃん、ガチディフェンス禁止!」

「あははっ、ごめんごめん」


シホちゃんが私から距離を取り、ようやく辺りを見渡せた。が、みんなパスしづらい位置にいる。

言葉悪いけど……戦力にばらつきがありすぎるよー!
< 199 / 386 >

この作品をシェア

pagetop