ホテル王と偽りマリアージュ
家では一哉が窓側のベッドだから、私は当たり前に壁側のベッドにうつ伏せに横たわった。
ベッドサイドのデジタル時計はお昼の時間を示している。
でも、日本時間に換算すると変な時間にサーブされる機内食のおかげで、まったく空腹感はない。
身体をまっすぐ伸ばして横になった途端、私は再び睡魔に吸い込まれ、結局一哉が部屋に戻ってくるまで眠ってしまった。
帰ってきて早々、完全に寝起きのモッサリした私を見て吹き出した一哉は、『今夜はルームサービスで済まそう』と電話でオーダーしてくれた。
そしてそれから小一時間で、ダイニングルームのテーブルに、高級レストラン並の豪華な料理が並んだ。
一哉は上着を脱ぎ、ネクタイも外して、ラフな格好の私と向かい合う。
こうしていると、ニューヨークにいるのに、家にいるのとそう変わらない感覚。
ちょっとのんびりした気分になりながら、私はバックの中に収めた茶封筒の存在を思い出した。
せっかく一哉と二人なのに要さんの名前を出すのは私も嫌だけど、彼が残していった書類は彼の仕事にも関わる物。
私も中身が気になって、早速一哉に手渡すことにした。
私の話を聞いて封を開けた一哉が、書類に目を通しながら少しずつ表情を険しくしていくのがわかる。
話が終わると同時に、彼はふうっと息をついて、書類をテーブルの端に伏せて置いた。
ベッドサイドのデジタル時計はお昼の時間を示している。
でも、日本時間に換算すると変な時間にサーブされる機内食のおかげで、まったく空腹感はない。
身体をまっすぐ伸ばして横になった途端、私は再び睡魔に吸い込まれ、結局一哉が部屋に戻ってくるまで眠ってしまった。
帰ってきて早々、完全に寝起きのモッサリした私を見て吹き出した一哉は、『今夜はルームサービスで済まそう』と電話でオーダーしてくれた。
そしてそれから小一時間で、ダイニングルームのテーブルに、高級レストラン並の豪華な料理が並んだ。
一哉は上着を脱ぎ、ネクタイも外して、ラフな格好の私と向かい合う。
こうしていると、ニューヨークにいるのに、家にいるのとそう変わらない感覚。
ちょっとのんびりした気分になりながら、私はバックの中に収めた茶封筒の存在を思い出した。
せっかく一哉と二人なのに要さんの名前を出すのは私も嫌だけど、彼が残していった書類は彼の仕事にも関わる物。
私も中身が気になって、早速一哉に手渡すことにした。
私の話を聞いて封を開けた一哉が、書類に目を通しながら少しずつ表情を険しくしていくのがわかる。
話が終わると同時に、彼はふうっと息をついて、書類をテーブルの端に伏せて置いた。