男子校のお姫様!
「僕から簡単に逃げられると思っーー」


「ひっ」


「.....ひ?」


「ひぎゃぁぁぁあぁーー!!」


「あっ!」

タタタッと、彼とは反対方向に走って行く私に後ろから、「ちょっ、待て!」と声が聞こえたが、私は必死に走った。





はぁはぁ、はぁー、もう大丈夫かな...?


宛ても無く走って来た場所は、『理科準備室』。


「よし、ココに隠れれば....。」


私は、棚と棚の間に挟まる様に隠れた。


どれぐらい時間が経っただろうか。


時計を見ると、教室から出てきた時間からもう既に、1時間も経っていた。


......もう追い掛けて来る気配も無いし、帰ろうかな。



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