超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
キャァ~
……って下から生暖かい温風が吹いてきたり、いきなり、生首がライトアップされたり……アァア~ン恐いよぉ~
足がすくんで前に、前に進まなくて……
……って、あっ!
響くんの服を掴んでいた私の手が離れて…………
「響く~ん、待ってよぉ~」
って…………
ドロドロドロドロドロドロと効果音に、私の声は響くんに届かなくて……
キャァ~
顔面半分にアザのある女の人が!
「響く~ん!助けてよ~」
私はその場にしゃがみ込み……涙が、涙が溢れてきた……