超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
写真は撮り終わり……
流奈の好きな落書きタイムで~す。
響くんが
「流奈……ちょっジュース買ってくっから、子供ら頼んだよ」
「うん、響くんわかったよ!」
圭介くんと杏奈ちゃん連れて、いざ落書きコーナーへ
子供達は背が届かなくて、私の側に立たせていた。
私は落書きに夢中になって……
杏奈ちゃんが
「お姉ちゃん~まだぁ?」
圭介くんが
「モタモタすんなよ、早くしなよ」
「もう直ぐ終わるから……」
何て言っても、今日はバースデーだからね、落書きにも気合いが入っちゃうよ、ハートマークいっぱい飛ばして……
これでいいかな?
よっしゃ完璧!
そこへ響くんがジュース4人分持って戻って来た。
響くんが
「……って?圭介は?」
えっ? 私の側にいるのは杏奈ちゃんだけで……圭介くんが、圭介くんがいない、辺り見渡しても、どこにもいなかった……。