女の子として見てください!
翔さんは言った。
「お前、いい加減にしろよ」
いつもより、低い声だ。
緊張が、増す。
「俺とユキのことは、お前には関係ない。
首突っ込んでくるな」
どうしよう。
こんな目で睨まれたの、初めて。
足がすくんで、動かないよ。
「で、でも私……」
震える声で、なんとか言葉を絞りだそうとするけど。
翔さんは、言葉の続きを遮って。
「俺にだって話したくないことがあるんだよ!
お前みたいに毎日お気楽に生きてるわけじゃない!
おもしろ半分で俺の過去に触れるな!
もう、俺にかかわるな!」
狭い資料室に、翔さんの怒鳴り声が響いた。
かかわるな。
ハッキリとしすぎた、拒絶の言葉。
胸がざわつく。
足の震えが強くなる。
私は、
「……ごめんなさい………」
と口にするので精いっぱいだった。
私の謝罪を聞くと、翔さんはなにも言わなかったけれど、身体を離して私に背を向け、扉の方へ向かう。
明らかに、許してくれた、って感じじゃなくて。
むしろ、『お前と話すことはもうない』って言われているような感じがした。
話すことはもうない。
もう、口をきいてくれないのかな。
そうなったとしても、私が悪いんだから仕方ない。私が、翔さんの気持ちを考えなかったから。
だけど。
だけどね。
『おもしろ半分で俺の過去に触れるな』
……違う。
おもしろ半分ってわけじゃ、ない。
「す……っ」
私は震える声を、翔さんの背中に投げかける。
「好きな人のことっ、知りたかったんです……っ。すみませんでした……っ!」
私は頭を下げて、駆けだして。翔さんの横を通りすぎて、翔さんよりも先に廊下へ出た。
「お前、いい加減にしろよ」
いつもより、低い声だ。
緊張が、増す。
「俺とユキのことは、お前には関係ない。
首突っ込んでくるな」
どうしよう。
こんな目で睨まれたの、初めて。
足がすくんで、動かないよ。
「で、でも私……」
震える声で、なんとか言葉を絞りだそうとするけど。
翔さんは、言葉の続きを遮って。
「俺にだって話したくないことがあるんだよ!
お前みたいに毎日お気楽に生きてるわけじゃない!
おもしろ半分で俺の過去に触れるな!
もう、俺にかかわるな!」
狭い資料室に、翔さんの怒鳴り声が響いた。
かかわるな。
ハッキリとしすぎた、拒絶の言葉。
胸がざわつく。
足の震えが強くなる。
私は、
「……ごめんなさい………」
と口にするので精いっぱいだった。
私の謝罪を聞くと、翔さんはなにも言わなかったけれど、身体を離して私に背を向け、扉の方へ向かう。
明らかに、許してくれた、って感じじゃなくて。
むしろ、『お前と話すことはもうない』って言われているような感じがした。
話すことはもうない。
もう、口をきいてくれないのかな。
そうなったとしても、私が悪いんだから仕方ない。私が、翔さんの気持ちを考えなかったから。
だけど。
だけどね。
『おもしろ半分で俺の過去に触れるな』
……違う。
おもしろ半分ってわけじゃ、ない。
「す……っ」
私は震える声を、翔さんの背中に投げかける。
「好きな人のことっ、知りたかったんです……っ。すみませんでした……っ!」
私は頭を下げて、駆けだして。翔さんの横を通りすぎて、翔さんよりも先に廊下へ出た。