女の子として見てください!
「なんでそんなことするんですかー!」

「まあなんとなく? 美桜がワタワタしてるの見るの楽しいし」

「意地悪!!」

今日は私のこと女の子として扱ってくれてやさしいーって思ってたのに!やっぱりSなところがあるー!!


怒りと恥ずかしさでプルプルと震えながらその場に立ち尽くす私の前に、翔さんが立ち上がる。
向き合って、私の目を見つめて、そして。


――ギュッ……。

正面から、やさしく抱きしめてくれた。


「ごめんって。美桜がかわいいから、ちょっと意地悪したくなって」

「……かわいいって、ほんとに思ってくれてます?」

「思ってるよ。ウソに聞こえる?」

「……信じます」

自分に自信はないけど。翔さんがそう言ってくれるなら。抱きしめてくれるこの腕の力も、とてもあたたくてやさしいものだし……。


翔さんは、私のおでこに、髪に、こめかみに、チュッ、チュッと何度もキスをしてくれる。

くすぐったくて、でもうれしくて。

ドキドキも強くなっていく。
< 139 / 155 >

この作品をシェア

pagetop